I feel like I became wiser

年間300冊以上を読んできた私が、20歳の時の私に読めばよかったと思う本、20歳で読んでいて良かった本を紹介します

容疑者Xの献身(東野圭吾) ☆5.0/5.0 優しい男の悲しき献身

f:id:banmesi:20181028230128j:plain 個人的な評価☆5.0/5.0

 

今回紹介する本は

 

容疑者Xの献身東野圭吾です。

 

 

・あらすじ

花岡靖子は娘・美里とアパートで二人で暮らしていた 

そのアパートへ靖子の元夫、富樫慎二が彼女の居所を突き止め訪ねてきた。

どこに引っ越しても疫病神のように現れ、暴力を振るう富樫を靖子と美里は大喧嘩の末、殺してしまう。

 

今後の成り行きを想像し呆然とする母子に救いの手を差し伸べたのは、

隣人の天才数学者・石神だった。彼は自らの論理的思考によって二人に指示を出す。

 

そして3月11日、旧江戸川で死体が発見される。警察は遺体を富樫と断定し、

花岡母子のアリバイを聞いて目をつけるが、捜査が進むにつれ、

あと1歩といったところでことごとくズレが生ずることに気づく。

 

困り果てた草薙刑事は、友人の天才物理学者、湯川に相談を持ちかける。

すると、驚いたことに石神と湯川は大学時代の友人だった。

湯川は当初傍観を通していたが、やがて石神が犯行に絡んでいることを知り、

独自に解明に乗り出していく。                               Wikipediaより

 ・どんな本?

 

・ドラマ化、映画化により非常に有名な小説の一つとなった「ガリレオシリーズ」の第三弾

 

・天才数学者、石神の狂気と悲しき献身は愛する人を守ることができるのか?

 

 

 ・感想

本書は福山雅治氏主演でドラマ化し有名になったので知っている人も多いかもしれません。

ですが、私としてはこの本を紹介しなければという謎の使命感がありまして、

今回紹介させていただきました。

 

本書の特徴としては最初から犯人が分かっている形式のミステリーだというところです。

読者からは犯人が分かっている状態ですが、主人公湯川からはわからない状態であり

緊迫とした展開と少しづつ明らかになっていくトリックにきっと貴方は驚愕することでしょう。

 

今回の事件は誰が善で誰が悪なのか、そんなことを考えさせられました。

悪ではあるが純粋な愛ゆえの善でもあり、悪ではあるが今を守ろうとした善でもあるので。

 

本書は初心者の方からすると少し読みづらいところがあります。

話の中盤くらいから冗長な感じが私は読んでいて感じました。

ただ、その中盤も最後まで読めば伏線や登場人物の複雑な心境が読み取れたりして

読者を楽しませてくれます。

 

映画では天才数学者 石神役を堤真一氏が演じており、彼の演技には非常に心動かされました。

小説版を先に読んでいた人からすると「イメージと違う…」となるかもしれませんが、

これはこれでありだなぁと。

 

本書は私が最初に読んだ小説であり、一番衝撃を受けた本です。

ぜひ本書はを読み、私のように衝撃を受けてみるのはどうでしょう?

 

 

容疑者Xの献身 (文春文庫)

容疑者Xの献身 (文春文庫)